
色を塗る必要はないのだけど、
まだまだ醒めないApple Pencil熱。
今日は、縄文なもの、描いてみました。
縄文時代の国宝は6点のみですが、今回はそのうち3つです。
まずは一番好きな土偶、八戸出身「合掌土偶」。縄文後期の作。
こちらの合掌土偶は、竪穴式住居の奥から発見されました。
祈りの姿だとか、出産の姿だとか言われる独特のポーズに、きめ細やかな文様、インパクトのある顔。たまらん。
割れた部分を天然アスファルトで修復した跡が残っており、
復活や再生を祈る儀式で使われていたのでは?と言われています。
次は「火焔型土器」。縄文中期、新潟産。
教科書でみる代表的な「縄文」ですが、縄で回転させてつけるいわゆる【縄文】はほとんどないそうです。しかも、信濃川中流域だけの、流行りの造形。
有名なだけに「知ってる、知ってる。」と思いがちですが、実物を見たときのインパクトがものすごい。
ダイナミックな鶏頭冠突起に鋸歯状の小突起、立体的な文様。自由奔放のようでいて、規則的に繰り返されるパターン。
完成度の高い、まさしく最高峰の遺産です。
最後に、国宝認定トップバッターの「縄文のビーナス」。
長野県出身、縄文中期の土偶です。
何とも魅力的なフォルムなので、あえて横姿にしました。
実は粘土中に含まれた雲母片がキラキラと輝くので、曲線美をより一層美しく見せてくれます。
叶姉妹のキラキラのデコルテを思い出さずにはいられない(笑)
妊娠中の女性と言われており、子孫繁栄や豊穣などの祈りが込められていたのではないでしょうか。
おまけ
九月一日は、雑節でいう二百十日でした。
台風などの荒れ日とされ、収穫前の稲の安全や方策を、風の神様に祈ります。
風の神様は、シナツヒコ。
元寇を退ける風を吹かせたと言われています。
ピンチを吹き飛ばし、時に追い風となって前へと進ませてくれる、風の神様。
しかしそもそも、感謝や祈りの裏には、人知の及ばぬものへの畏怖の念があり、それがやおよろずいる日本の神様になりました。
今回の大型台風、すごかったですね。
被害に遭われた方々、謹んでお見舞い申し上げます。
良い風が吹きますように。
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